"designer’s voice"ではデザイナーのYukiがアイテムのこだわりや
製作の背景をご紹介いたします。
製作の背景をご紹介いたします。
fmaleの大きなコンセプトの一つとして”欠けている”というキーワードがあります。
この度、ご紹介する”difference level ring”は
その”欠けている”という状態に気づく過程で
必然的に行ってしまう”比べる”という行為をテーマに製作いたしました。
今回はその製作背景と審美的こだわりについて書いていきます。
この度、ご紹介する”difference level ring”は
その”欠けている”という状態に気づく過程で
必然的に行ってしまう”比べる”という行為をテーマに製作いたしました。
今回はその製作背景と審美的こだわりについて書いていきます。
difference level ring
リングの表面に2種類の加工を加えることで、
シルバーのもつ2種類の質感を比較しつつ感じることができます。
そして、ここに段差を加えることで、
さまざまな角度から光が当たり、
常に異なる表情を楽しむことができるようにデザインしております。
シルバーのもつ2種類の質感を比較しつつ感じることができます。
そして、ここに段差を加えることで、
さまざまな角度から光が当たり、
常に異なる表情を楽しむことができるようにデザインしております。
比べるということ
”比べる”という言葉を聞いて
あまり良い聞こえに感じなかった人もいると思います。
あまり良い聞こえに感じなかった人もいると思います。
私自身、幼い頃は自分と他人を比較して嘆くことも多くありました。
しかし、今となっては”比べること”も
悪くなかったなと思うことも多いのです。
悪くなかったなと思うことも多いのです。
”比べる”という言葉を辞書で引いてみると
こんな面白い意味が隠されています。
こんな面白い意味が隠されています。
goo辞書1、二つ以上のものをつき合わせて差異や優劣などを調べる。比較する。
「身長を―・べる」「今年は例年に―・べ雪が少ない」
2、優劣や勝敗を競う。競争する。
「力の程を―・べる」「腕前を―・べる」
3、心を通わせ合う。
「年ごろよく―・べつる人々なむ、別れがたく思ひて」〈土佐〉
どうしても人と比べて自分に劣っている箇所を見つけると
それだけに目がいってしまいます。
しかし、欠けていることがあるからこそ
良いところが際立ち、
欠けているところがあるからこそ
他人と生きていくことができるのだと思います。
そんな完璧ではない自分を発見する
”比べる”ということ。
”比べる”ということ。
審美的こだわり
リングの表面に加えられた2種類の加工は
それぞれ”鏡面加工”と”ダイヤモンドダスト加工”といいます。
それぞれ”鏡面加工”と”ダイヤモンドダスト加工”といいます。
鏡面加工は名前の通り表面を鏡のように
仕上げる加工のことを言います。
鏡面加工ではジュエリー全体が光を反射するので宝石もより大きく輝きます。
仕上げる加工のことを言います。
鏡面加工ではジュエリー全体が光を反射するので宝石もより大きく輝きます。
ダイヤモンドダスト加工も名前の通り
ダイヤモンドダストのように光を受けるとキラキラと反射するのですが、
鏡面加工とは異なり、より繊細に輝きます。
そして、ここに段差を加えることで、
さまざまな角度から光が当たり、
常にシルバーのもつ2種類の質感を比較しつつ、
異なる表情を楽しむことができるようにデザインしております。
ダイヤモンドダストのように光を受けるとキラキラと反射するのですが、
鏡面加工とは異なり、より繊細に輝きます。
そして、ここに段差を加えることで、
さまざまな角度から光が当たり、
常にシルバーのもつ2種類の質感を比較しつつ、
異なる表情を楽しむことができるようにデザインしております。
鏡面加工は淡くなり、
ダイヤモンドダスト加工はザラザラとした質感の角が取れていき、
2種類の加工はどちらも経年変化としてマットな質感へと変化していきます。
ダイヤモンドダスト加工はザラザラとした質感の角が取れていき、
2種類の加工はどちらも経年変化としてマットな質感へと変化していきます。
最初はとても輝き、手に馴染みきれていなかったリングも
もちろん最終的な質感は違えど、段差の向きは違えど、
一緒に生活していく中で向かっていく方向は同じであり、
手に馴染んでゆきます。
もちろん最終的な質感は違えど、段差の向きは違えど、
一緒に生活していく中で向かっていく方向は同じであり、
手に馴染んでゆきます。